手軽に取り入れる「軽養生」
最近、中国の若者の間で「健康」がちょっとしたブームになっています。
といっても、いわゆるストイックな健康生活とは少し違います。
夜遅くまで仕事をしながらクコの実入りのドリンクを飲み、気づけば睡眠グッズや健康食品をポチッと購入。そんなどこかチグハグな生活の中で生まれたのが「軽養生(けいようじょう)」です。
いま中国で、いちばん手軽な軽養生といえば「養生水」を飲むことかもしれません。
養生水は低カロリーの健康ドリンクで、「小豆×ハトムギ」「ナツメ×クコの実」「リンゴ×黄耆」など、いかにも体に良さそうな組み合わせがずらり。
さまざまな働きが期待されているとされ、何より“開けてすぐ飲める”手軽さが人気の理由です。
実際、この数年で市場は大きく拡大しており、気軽な健康習慣として定着しつつあります。

ミルクティーも「健康寄り」に
この流れは、ミルクティー業界にも広がっています。
たとえば、阿膠(アキョウ)入りのミルクティーや、黒い食材を組み合わせた「五黒」ドリンクなど、
“おいしさ+ちょっと健康”を意識した商品が続々登場しています。
甘いものを我慢するのではなく、
「少しでも体に良さそうなものを選ぶ」という発想。
罪悪感を減らしながら楽しめる、というのも支持されている理由のひとつのようです。

人気の漢方食材と、ちょっと気になる効用
そんな中で「体にいいらしい」と聞くけれど、実際どんな働きがあるのかは意外と知らない、食材を身近なものから少しずつ見ていきましょう。
※どれも昔から使われてきたものですが、感じ方や体質には個人差があるので“目安”として、気軽に楽しむのが吉。

① 体力を補いたいときに(体力低下・疲労回復をサポートする食材)
なんとなく疲れやすい、元気が出ない――そんなときに。
山薬(サンヤク):胃腸を整え、体を内側からサポート / ナツメ:気持ちを落ち着けるなど


日々の「ちょっと疲れた」に寄り添う食材が多いのが特徴です。
なお以下の薬膳料理も疲れた身体にバッチリ効きますよ!
クコの実とスペアリブのスープ

② 乾燥や不調が気になるときに(血を補う)
肌や喉の乾燥、なんとなく眠りが浅いときなどに。
クコの実:目の疲れや体のバランスを整える / 百合:喉や肺を潤し、気持ちを落ち着ける


「潤す」イメージの食材が中心です。
③ むくみ・だるさが気になるときに
体が重い、むくみやすいと感じるときに。
・ハトムギ:余分な水分を外に出す / 茯苓(ブクリョウ):体内バランスを整える


さっぱりと取り入れやすいものが多いのも特徴です。
④ 食べすぎ・胃の不調に(消化不良など)
食べすぎた後や、胃の重さが気になるときに。
山査子(サンザシ):主に肉類の消化をサポート / 佛手(ブッシュ):胃の不快感をやわらげる


「食べた後」に意識したい食材です。
以下の薬膳料理も胃の増強におすすめです!
山芋・ユリ根・ナツメの粥

⑤ のぼせ・喉の不調に
体に熱がこもる感じや、喉の乾燥が気になるときに。
金銀花:熱をやわらげ、炎症を抑える / 羅漢果:咳を止め、喉の渇きをやわらげる


お茶として取り入れやすいものが多いのもポイントです。
⑥ 冷えが気になるときに
手足の冷えや、体の巡りが気になるときに。
・肉桂(ニッケイ):体を温め、血行を良くする / 生姜:冷えによる不調を改善する


料理にも取り入れやすく、身近なものが多いジャンルです。
無理なく取り入れるのがポイント
こうした食材は、「これを食べれば大丈夫」というものではありません。
ただ、日々の食事に少し取り入れることで、体調と向き合うきっかけにはなりそうです。
頑張りすぎず、できる範囲で。そんなゆるやかな付き合い方が、いちばん続けやすいのかもしれません。
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薬膳料理についてもっと知りたい方はこちらのアーカイブ記事、もしくは『聴く中国語』2024年6月号をチェック!





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