実は中国にも「天津飯」はある!?おすすめ天津グルメ16選

中国大接近

日本で天津というと、きっと多くの人が「天津飯」を想像するのではないでしょうか。「天津飯は日本が作り出した中華料理で、中国にはない」というのを聞いたことがある方も多いかと思います。しかし!実は「天津飯」に似た料理がちゃんと天津にもあるんです!その他にも、天津には魅力的なグルメがたくさん。定番の家庭料理から数百年も受け継がれる伝統料理まで、今回は編集部員が調査した「天津必食グルメ16選」をご紹介いたします。

 

天津料理の特徴

天津料理、略して「津菜」は、民間に起源を持ち、地の利を得て発展しました。

天津地域の豊かな産物を存分に活かした料理が多く、特に質が高く量も多い河海の魚介類や、鳥獣の調理を得意とします。

味付けは多様ですが、塩味を効かせたあっさりとした風味が中心です。

罾蹦鲤鱼 zēng bèng lǐ yú

清朝末期、「天一坊飯荘」で誕生した天津を代表する伝統料理です。鯉を鱗付きのまま揚げて、綺麗な形を保っています。

提供後にテーブルでたれをかける際のジュワッという音と甘酸っぱい味付けが特徴で、料理名は、鯉が漁網で跳ねている様子を表しています。

炒青虾仁 chǎo qīng xiā rén

老若男女を問わず誰もが知る人気のグルメです。この料理には、天津の河産のエビが用いられます。肉質は締まっていて柔らかく、特に晩秋から初冬にかけて捕れるものが最も身が肥えています。

炒めると、エビは自然な杏色を帯び、外側はカリッと、内側はやわらかく仕上がります。さわやかな塩味で、よく噛むとエビ本来の甘みが感じられます。

煎烹大虾 jiān pēng dà yà

天津料理の中でも名物に位置づけられる一品。「煎烹」という調理法を用いることで、食材が直接中華鍋に触れて加熱されるため、エビの本来の汁気・色・味が保たれ、一層鮮やかな紅色になります。

形と色合いが美しいのはもちろん、塩味の中にほのかな甘味があり、その風味は格別です。

高丽银鱼 gāo lì yín yú

天津の冬の名物料理です。この料理には、白く、肉質がやわらかな渤海特産の銀魚が用いられます。卵白から作られた衣で銀魚を包み、低温の油でじっくりと揚げます。

揚げると、外側は薄い黄色の衣でサクサクになり、内側は雪のように白い身で柔らかくなります。食卓に運ばれると、部屋中にキュウリのようなさわやかな香りが広がります。

天津八大碗 tiān jīn bā dà wǎn

伝統的な宴席の名物料理で、天津の人々が、慶事・忌事・祝い事の際に賓客をもてなすために欠かせない宴席料理です。

いくつかの種類があり、それぞれ八つの大きな器に盛り付けられた料理で盛大に客人をもてなします。

火笃面筋 huǒ dǔ miàn jīn

別名「独面筋」とも呼ばれ、「笃」は「弱火でじっくり煮る」という意味です。

油で揚げた麩に小さな切れ目を入れ、醤油、オイスターソース、塩、砂糖を加えて手早く炒め合わせ、強火で煮汁を絡めて仕上げます。

官烧目鱼条 guān shāo mù yú tiáo

ある時、乾隆帝が天津を訪れ万寿宮に宿泊された際、「烧目鱼条」を最も気に入り、「官烧(宮廷が焼くもの)」と名付けられたと伝えられています。それ以来、「官烧目鱼条」と呼ばれるようになりました。

渤海湾の特産である魚を細切りにしたものを揚げると、外はサクサクで中はやわらかく、タレがよく絡んで甘酸っぱい味わいになります。

老爆三 lǎo bào sān

伝統的な名菜の一つであり、宮廷料理「全家福」に由来します。天津地域では非常にポピュラーな料理で、四大家常菜(四大家庭料理)に数えられています。

色合いは赤く艶やかで、味わいは塩味を効かせた旨味が特徴で、ニンニクの風味が強いです。レストランや料理店はもちろん、家庭の祝いの食卓にもよく登場します。

扒通天鱼翅 bā tōng tiān yú chì

高級宴席で提供される料理です。上部から下部まで一体となった状態の、傷のない上等な一枚のふかひれを使用するため、「通天(天に届く)」と名付けられました。

黄金色のふかひれが細かい櫛の歯のような形をしており、開いた扇のように整然と並びます。その上にはとろみのあるタレがかけられ、口にすれば、筋や肉はほろりとくずれます。

扒素全菜 bā sù quán cài

仏教の習慣に従いねぎやにんにくを使用しないため、「羅漢斎」とも呼ばれます。この料理は津菜の高度な「扒」(あんかけ風煮込み)技法を使用するため、工程の難易度が非常に高いです。

一般的に8種類以上の精進食材を使用します。

银鱼紫蟹火锅 yín yú zǐ xiè huǒ guō

天津の冬の四珍味に数えられる銀魚と紫蟹が用いられ、これらを炒めた後、旨みたっぷりのスープに仕立て上げる名料理です。三岔河口で獲れる銀魚は、生臭さがなく、立冬以降に北塘で獲れる紫蟹は、肉にまろやかなコクがあります。

銀魚と紫蟹のスープは香り高く味わい深いのが特徴で、冬に食べると体が温まります。

八珍豆腐 bā zhēn dòu fǔ

表面をカリッと揚げた柔らかい豆腐に、ナマコ、エビ、イカなど8種類の具材が入った餡をかけた料理。

“八珍”が指す8種類の食材は、地域や季節によって変わる。天津を訪れるならぜひとも味わってほしい一品。

天津坛子肉 tiān jīn tán zi ròu

清代に始まり、すでに200年以上の歴史を有す料理です。陶器の甕(壇子)で焼き上げることからこの名がつきました。

色合いが赤く艶やかで、たれは濃厚、肉はやわらかく口に入れるとすぐにくずれます。脂っこいながらもくどくなく、いくらでも食べられます。

罗汉肚 luó hàn dù

その姿が羅漢(修行僧)の腹のように見えることからこの名が付きました。天津を代表する前菜です。

この料理は崩れにくく、艶があり、口当たりは塩味が効いていて旨味があります。適度な味わいで脂っこくなく、醤油の香りが深く豊かです。

鸡茸燕菜 jī róng yān cài

伝統的な名菜に数えられる料理です。鶏のささみと豚の背脂を一緒に細かく叩いて茸(ひき肉状)にし、塩、料理酒などで下味を付け、卵白、豚脂、燕菜(ツバメの巣)を加えてよく混ぜ合わせます。

鸡茸燕菜はスープの表面に浮かび、スープはコクがあって、味わいは濃厚です。

锅塌里脊 guō tā lǐ jǐ

豚肉を卵で包んで焼き、とろみのある餡をかけた定番家庭料理です。滑らかな口当たりで、ほどよく塩味がきいています。

これをご飯に乗せた“锅塌里脊盖饭”は、日本の天津飯に近いです。

天津グルメは奥が深い!

200年以上にわたってさまざまなスタイルを吸収し、絶えず豊かさと完成度を高めてきた天津料理。

紹介しきれなかった料理もまだまだたくさんあります。

ぜひ現地へ行って本場の天津グルメを味わってみてください!

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