7月に入ればいよいよ夏本番。二十四節気では、小暑から大暑へと移り変わっていきます。
暑さが厳しくなるこの時期は、体調を崩しやすく、食欲不振になることも少なくありません。
そのため、あっさりとした味付けを基本としつつ、清熱養陰(体の熱を冷ましながら、乾きを潤すこと)や養心安神(心を落ち着かせ、精神を安定させること)を意識し、さらに脾胃の働き(消化機能)を整えることが大切とされています。
中医学では「春は肝を養い、夏は心を養う」と言われ、五味(甘・酸・苦・辛・鹹)が互いに補い合い、調和しながら体のバランスを保つと考えられています。
この「ヘチマとトマトの卵炒め」は、さっぱりとした味わいで、清熱利湿(体内の余分な熱や湿気を取り除くこと)、食欲増進、生津(唾液や体液の分泌を促し、喉の渇きを潤すこと)といった効果が期待できる、夏の食養生に適した一品です。
丝瓜西红柿炒鸡蛋 sī guā xī hóng shì chǎo jī dàn
(ヘチマとトマトの卵炒め)

材料 cáiliào / 用意するもの
- ヘチマ 1本 丝瓜1根
- 干し貝柱 4個 干贝4个
- 卵 4個 鸡蛋4个
- トマト 1個 西红柿1个
- 乾燥きくらげ 5g 干黑木耳5g
佐料 zuǒliào / 調味料c
- 落花生油 大さじ1 花生油1大勺
- 塩 2~3g 盐2~3g
- 砂糖 2~3g 糖2~3g
- 日本酒 適量 日本酒适量
- ごま油 少々 麻油少许
⚠
・干し貝柱は、干しえびやツナ缶、きのこでも代用可能です。
・ツナ缶はそのまま使用できるため、日本酒に浸す必要はありません。
・きのこを使用した場合、風味や食養生の特徴は変わりますが、味は美味しく仕上がります。

下ごしらえ
1.きくらげはよく洗ってから水で戻し、石づきを取り除く。
2.トマトは表面に十字の切り込みを入れ、熱湯に約30秒くぐらせてから皮をむき、食べやすい大きさに切る。
3.干し貝柱は日本酒に30分以上浸して柔らかくしてから、取り出してほぐす。浸けていた酒は取っておく。卵を溶き、ほぐした貝柱と少量の塩(約1g)を加え、混ぜ合わせる。
4.ヘチマは皮をむいて洗い、薄切りにする。
做法 zuò fǎ(作り方)
①フライパンを中火で熱し、落花生油を入れる。油が温まったらヘチマときくらげを加え、ヘチマに透明感が出てくるまで手早く炒める。7割ほど火が通ったら取り出しておく。
②フライパンに少量の油を残し、貝柱を加えた溶き卵を流し入れる。中弱火で加熱し、固まってきたら軽くほぐして、取り出しておく。

③フライパンに少量の油を足し、トマトを炒める。水分が出てきたら、ヘチマときくらげを戻し入れて、全体を混ぜ合わせる。

④卵を戻し入れ、塩と砂糖で味を調える。お好みで干し貝柱の戻し汁を大さじ1程度加え、手早く全体を炒め合わせて火を止める。

⑤皿に盛り付け、仕上げにごま油を少量回しかけて、完成!
いただきます!

養生メモ/食材の効能
ヘチマは多くのビタミンを含み、特にビタミンCが豊富です。薬膳では寒性に分類され、甘味があり、体の熱を取って、水分代謝を整える効果があるとされています。
トマトはビタミンCなどの栄養素を含み、微寒性で、甘酸っぱい味わいが特徴です。
きくらげは、肺を潤して胃を養い、血熱を鎮め、腸の働きを助けるとされています。
卵は体の潤いを補い、乾燥や肌荒れを改善してくれます。栄養補給に優れた食材です。
干し貝柱は良質なたんぱく質、アミノ酸、そしてカリウム・亜鉛などのミネラルを含み、栄養補給や消化機能のサポートに役立ちます。
日本酒は主に臭み取りと風味付けに用います。
准备好了吗?开始做菜吧! (準備はいい?さあ、料理を始めよう!)
「聴く中国語」では、毎号中国の家庭料理のレシピを取り上げています。より詳しい記事の内容や日中2か国語記事は『聴く中国語』2026年7月号に掲載中です。
ぜひチェックしてみてください!





コメント