中国に興味があって行ってみたいけれど、なんとなく「怖いかな?」とか「やっぱり中国語できないとダメ?」と思い悩んでいるあなたの背中をえいっと押すきっかけになれば…。「中国語はそんなに得意ではないが興味だけはあった」アラサー日本人女性が、中国に出会い、七転八倒して過ごした北京での思い出を綴ります。
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飛び込め北京~編集部員Tの悲喜交交北京生活13年~①私と中国との出会い
飛び込め北京~編集部員Tの悲喜交交北京生活13年~②初めての中国旅でどっぷりハマる – 愛言社ブログ
とにかく刺激的だった初めての中国旅。20年たった今でも鮮明に覚えています。
ですが、中国に開眼したのは私だけだったようで、一緒に行った同僚達は帰国後すっかり日常に戻っていき、私も中国のことが気になりつつも、忙しない日々に戻っていきそうになりました。
ですが、そんな私の前に、またしても中国を忘れさせない存在が現れます。
会社が将来の中国進出を見越し、中国から中国人研修生を入社させたのです。私のいたチームにも2名の中国人男女が配属され、彼らに仕事を教えることになりました。彼らの多くは日本語学科卒で十分日本語を話せる状態で来日していましたが、中国人同士だとやはり中国語で話していました。

そして、そこでやっと私は「中国語」を学んでみようかな?と思い立ちます。
すぐに会社と自宅の間にある中国語教室を探し、週一回1時間の個人レッスンに通い始めました。

それから、年1回のペースで中国を旅します。広州に行った際は、宿泊していたホテル内のマッサージ施設を利用しました。そこには広々とした浴場もあり、貴族にでもなったような気分で温まった後、全身マッサージに移りますが、施術してくれるお姉さんが何故か超ミニのスコートを履いています(中国のそういう謎の制服チョイスには徐々に驚かなくなっていきますが)。一緒に行った友達は、普通の足つぼマッサージを選択し、特に変わった点はなかったとのこと。なぜいつも私は面白ネタに遭遇してしまうのでしょう?しかも入浴も含まれるのにとても安かった記憶があります。

また別の年には、元気印できっと中国にも馴染めるだろうと、仲の良かった先輩を上海旅行に誘います。南京路の撮影スタジオで中国風写真を撮ってもらったり、一時帰国していた中国人研修生に上海のオシャレスポットに連れて行ってもらったり、と楽しみました。

しかし、外灘の横断歩道を大勢で渡っていた時、いつも元気な先輩が一言つぶやきました。
「私、この国無理かも…」と…!!

その時、やっと気づいたのです。
“みんながこの空気感好きなわけじゃないんだ!!”と(笑)
私からしてみれば自由な人に溢れ、面白いことばかりのこの国に、合う・合わないがあるということに、初めて気づかされたのです。

私にとっては、当時の日本でのシノワズリブームも手伝って、中国への興味が深まるばかりでした。中国語教室の先生が褒め上手だったのも、その気に拍車をかけたのでしょう。そうやって過ごすうちに、たまに「旅」するというスタイルではなく、いっそ中国に住んでみたいという思いがムクムクと育っていったのでした。
当時、私が熱中していたもの
■深夜番組「上海大腕」
藤井隆さんが上海でロケする番組。上海で部屋探しをしたり、北京の王府井でサソリを食べてみたり、アンディ・ラウにインタビューしたりと、かなり現地ロケに力を入れている印象でした。今ではなかなか難しい中国に特化した贅沢な内容だったと記憶しています。

■アルク社「中国語ジャーナル」
華流俳優や歌手が表紙で中国エンタメを全面的に紹介しつつ、初心者にも優しい中国語入門の雑誌。中国語初心者にはキラキラしていて中国への憧れを後押ししてくれました。(現在は残念ながら休刊しています。)

■中国ドラマ「好想好想谈恋爱」
セックス・アンド・ザ・シティ中国版。邦題「恋・愛・都・市 恋がしたい」。舞台は北京。主人公の大人女性4人がとにかくお洒落でかっこよくて…。主人公の一人・女流作家のタン・アイリンを慕う男が香港から北京に飛行機で熱心に訪ねてきたり、都会の成功した女性たちが素敵な部屋に住んでいたり…中国は進んでいるな!と妄想が膨らみました。

■中国ドラマ「1メートルの光」
スン・リーとピーター・ホー主演。どんな内容だったかほとんど覚えていないけれど、一人暮らしの青年役のピーター・ホーが、深夜におもむろに“皮から餃子を作る”シーンが印象的でした。コップの縁をぐりぐりして餃子の型を取るのね、と(笑)

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