飛び込め北京~編集部員Tの北京生活13年~⑫北京での休日の過ごし方:1日コース編

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以前の回で、午後からでも気軽に行ける北京市内の半日おすすめスポットをご紹介しましたが、今日は気合を入れて朝からおでかけする北京1日コースをご紹介いたします。長城や故宮、頤和園など定番の名所旧跡以外にも、北京にはいろんなおもしろスポットがありますよ。

パンダに会いたい

北京動物園

北京動物園には、約200ヘクタールの広大な敷地に、450種以上、15,000頭以上の動物が飼育されています。​見どころは、ジャイアントパンダのほか、アフリカゾウやベンガルトラ、キリンなど。​全体をゆっくり見学するなら、4~5時間の滞在をおすすめします。

隣接する北京海洋館は、世界最大級の室内水族館で、熱帯雨林、シャークタウン、ペンギン館、クラゲ展示など多彩なエリアが魅力。​イルカやアシカのショーも楽しめ、見学には3~5時間はかかります。特に朝の時間帯は動物たちが活発に動いており、観察に最適です。

「子どものうちに動物園につれていくと免疫がついて丈夫な子どもになる」という情報を聞きつけ、子どもが生まれてから何回か足を運んだスポットです。東京の上野動物園と比べると、比較的並ぶ時間も少なく簡単にパンダに会えるのでオススメですよ。広大な園なので事前に園内マップを参考に見たい動物のエリアをチェックして回るのをおすすめします。私は一日で全部を見るのは諦めて何度か通いました…

中国各地を旅したい

中華民族園

中国には56の民族が住んでいます。その9割を漢族がしめていますが、残りの55民族にはどのような伝統があり、どんな暮らしをしているのか?そういった文化や歴史、建物に興味のある方に特におすすめなのが中華民族園です。

園内には、チベットやミャオ族、朝鮮族、台湾原住民など各民族の伝統的な建築物を原寸大で再現した民族建築群があるほか、民族衣装を試着しての写真撮影、​各民族の舞踊・音楽パフォーマンスを観ることができます。

園内は広大で南園と北園に分かれており、​所要時間は4〜5時間は考えておいたほうがいいです。私は子どもを抱っこ紐に入れて遊びに行きました。子どもはまだ小さかったのでどっちかといえば大人が楽しんでいました(笑)が、歩かせる場所も多く様々な暮らしが見えるし建物の中に入れるので、どんな年齢層の人も楽しめると思います。

中国の多彩な民族に興味のある人にはぜひ訪れてほしいスポットですよ。

世界旅行気分を味わいたい

北京世界公园

北京に東武ワールドスクエアのように世界各国の有名建築物を集めたミニチュアパークがあるのをご存知でしょうか?それは北京世界公園です。​1993年に開園し、約46.7ヘクタールの敷地に約50の国と地域から100点以上の有名な建築物や自然景観の縮小模型が展示されています。​北京の世界公園の建造物は実物の10分の1サイズ(対して東武ワールドスクエアは25分の1サイズ)で迫力があり、没入感が味わえるのが魅力です。

ピラミッドやエッフェル塔、自由の女神、タージ・マハル、桂離宮、日本庭園などが再現されており、時間によっては象のショーやアフリカン・ドラム&ダンスショーなどが味わえます。

私は以前に友人たちと訪れましたが、遠近法を使って写真撮影するだけで盛り上がるし、世界旅行気分を味わえ、とても楽しかった記憶があります。市内から離れているので時間がかかるほか、滞在も3~5時間はかかるので時間に余裕を持って遊びに行くとよいです。

お花見がしたい

玉渊潭公园

北京随一の桜のスポットといえば、玉渊潭公園です。春には約3,000本以上の桜の木が咲き誇るエリア樱花园があり、お花見をする人がたくさん訪れます。 ここの桜は、1972年に日中国交正常化の友好の証として日本から桜の苗木が贈られ、一部がこの公園に植えられたのが始まり。さらに、公園の70%以上を占める湖畔の土壌や気候が桜の生育に向き、定着したそうです。

西三環と少しほかの観光地から遠いエリアですが、日本人としては桜は見ておきたいもので、実際日本人の会でよくお花見をしに行っていました

基本的に中国(北京)の公園は、日本の公園と違って自由にブルーシートを敷ける公園は少ないのですが、ここではお花見エリアはブルーシートが可能でした。ただし、中国のお花見スタイルは長時間滞在するようなものではなく、撮影をしながら巡るものが主流なので、どんちゃん騒ぎをしない、ゴミは持ち帰るなど、ある程度の節度とマナーを守って行った印象があります。

ここはとにかく桜が有名ですが、季節ごとの楽しみがあり、市民にとっては、春は桜を楽しみ、夏は水辺に親しみ、秋は紅葉を愛で、冬は雪遊びを楽しむ憩いの場となっているようです。

あの遊園地は今?

石景山遊楽園

皆様は、偽◯ィズニーで一斉を風靡(?)した北京の遊園地を覚えていますか?そう、あの石景山遊楽園です。物議を醸した後、リニューアルを重ね現在に至るまで遊園地として開園し続けているようです。騒動後にキャラクターも一新。とはいっても、一部の施設は残っておりシン◯レラ城のような建造物やビッグ…マウンテンなどを模したアトラクションはまだ健在のよう。

松や柏に囲まれた緑豊かな環境に、アラビア風レストランやヨーロッパ風ブルーブリッジ、ロシア風門楼など、異国情緒あふれる建築が並ぶほか、計50以上のアトラクションがあるようです。

私が2007年に遊びに行った時は人もまばらで、まだ偽◯ィズニーの形跡がそこかしこに残っていましたw。ビッグ…マウンテン風のアトラクションを体験しましたが、手作り感があってちょっとチャチいのが逆に楽しかったです。アトラクションが壊れたりしないか?という別の意味での心配をしながら遊んだ後、門の前で日本の某テレビから直撃インタビューを受けたのも貴重な体験でしたw

花々に癒やされたい

国家植物園

動物園はとても有名なので知っていたのですが、植物園はどうだろう?と行ってみたのが国家植物園です。北京の西にある山、香山の麓にあり、市内から結構離れているので1日がかりになります。

北園には14の専門庭園や熱帯雨林や沙漠植物、食虫植物などの温室、唐代に建立された卧佛寺などがあります。南園には15の専門庭園などがあります。春のお花見や秋の紅葉など、四季折々の自然を満喫するにはうってつけのスポットですよ。​

サファリパークに行きたい

北京野生動物園

パンダのいる北京動物園がとても有名ですが、他にも北京にはサファリパークがあります。その名の通り北京野生動物園です。

大興区の約240万平方メートルの敷地に、世界各地から集められた珍しい野生動物300種以上、合計5000頭(羽・匹)以上が、より自然に近い形で放し飼いや異種同居しています。

散策エリアではカピバラやキリン、カンガルー、レッサーパンダなどと近距離でふれあえるほか、放し飼いの動物を車内から観察できる園内バスで巡る「自驾游览区」ライオンやトラ、クマなどの猛獣を専用車両で間近に見られる「猛獣体験区」があります。

ここには取材で一度行ったほか、子どもが生まれてからも一度遊びに行きました。都心から離れているので、一日がかりになります。自然の中で動物たちののびのびとした姿が見れますよ。できるだけ午前中の涼しい時間帯がオススメです。

アクティブに山遊び派

龍慶峡、石楼十渡風景区など

年に1,2回行われた会社の日帰り社員旅行では、バスを貸し切り、奇岩絶壁と清流から「北京の小桂林」と言われる龍慶峡石楼十渡風景区などの北京郊外で自然を満喫し、渓流下りや山登り、川魚料理を楽しみました。冬には万里の長城を望むスキー場でのスキーをしたこともあります。

事前に計画すれば、日帰りで様々な遊びが楽しめる北京。

ぜひ皆さんもいろんなスポットに足を運んでみてくださいね!

おまけ:長城で初日の出を拝むツアーに参加!

渡航して約1年が経とうとしていた2008年のお正月。

私は帰国せず、北京で万里の長城の初日の出を拝むツアーに参加しました。早朝4時台に日本人が多く住む麦子店エリアの光明飯店に集合し、バスに乗り込んで長城に出発しました。

北京で最も有名な長城・八達嶺についたのは朝6時前。当然極寒の中、初日の出を拝む場所を目指して薄暗い長城をひたすら歩きますw。周りを見ると、なんと日本人ツアーだらけ!

それもそのはず、中国では西暦の1月1日は旧正月ほど大切にされていないので、極寒の長城に朝からわざわざ登るなんてクレイジーなことをする人はいないのです(笑)!

コートのポケットからコンパクトカメラを取り出すも、開いては自動でフリーズを繰り返し、ものすごい勢いで充電がなくなりました涙…。というわけで、まともな初日の出の写真は撮れませんでしたがw、一緒に行った同僚とはしゃぎながら適当な場所まで登り、うっすらと朝日の方(残念ながらくもり空で…)を眺め、早々にバスに戻り、昼前には帰宅して寝正月を過ごした記憶があります。

私は在住日本人向けの現地発ツアーに参加しましたが、日本からわざわざ来ている方々も多く、日本人の初日の出に対する熱い思いをビシビシと感じた一日でした。この一風変わったお正月の過ごし方も、日本人なら(?)一度は体験してみることをオススメします!くれぐれも防寒対策はお忘れなきように!

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