飛び込め北京~編集部員Tの悲喜交交北京生活13年~⑥働きはじめた頃の話

飛び込め北京

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語学堪能な同僚たち

私が入社したのは、現地在住の日本人向けにフリーマガジンを作っている会社でした。東京の本社社長の話では職場では日本語が共通語として使われているという話だったので、私のように中国語検定3級レベルでも入社することができましたが、実際は入社後にかなり苦労しました(涙)。

北京事務所のスタッフは、日本人社員と中国人社員がほぼ半々くらいで、当初は30〜40名くらいだったと思います。

2008年の北京五輪を前にスタッフも増員していました

日本人社員は、基本的にHSK6級以上の中国語上級者ばかりでした。中には、一度面接で落ちたものの、大学で中国語を学び、HSKを取得してから再度トライして入社した人もいたそうです(ガッツある!)。他にも、先祖が中国にルーツのある人留学経験がある人、そのまま留学後に入社した人などでした。第三国での留学経験があり、3、4か国語を話せる語学力に長けた人が多く、かつ有名大卒&大企業転職組もいました。大企業だった前職と比べても、なかなかレベルが高い職場でした。

要するに、その中で私が一番中国語が下手ってこと!爆

一方、中国人社員は、日本留学経験者や大学で日本語を専攻した人たちで、基本的に日本語が話せました(ただし、総務部やデザイナーには日本語があまり得意でない人もいました)。とはいっても、社内では自然と中国語が飛び交う環境でした。

そんな彼らは、日中問わず(中には日中英語もいける韓国人の子もいた!凄すぎる!)、比較的平等に働いているように感じました。誰も卑屈になることなくのびのびと働いており、スタッフの仲も良さそうです。仕事面はもちろん、プライベートでも語学や異国での生活に慣れ、存分に楽しんでいる彼らは、海外生活初心者の私にとっては眩しい存在でした。

真っ先に覚えた電話応対&タクシー中国語

そんな環境で、日本人(+昭和生まれ)の私の考えとして、まず新人として最初にやるべきことは電話対応ではなかろうか!?と考えていました。日本語での対応なら慣れているつもりでしたが、中国語ではいったいどうやればよいのか?中国語を習ったといっても約1年半、週一で個人レッスンしていただけなので圧倒的に聞き取り能力が足らなかったのです(ちなみに、いまだに苦手ですが…)

でも、すでに入社したわけです。後には引けません汗。

周りになんて答えたらよいか対応する中国語フレーズを聞き、勇気を出してチャレンジすることにしました。お荷物になるわけにはいかない!と、頑張りました。(無謀なチャレンジにほんと泣けてきます…)

とにかくできることを探さねば!と必死でした。涙ぐましいほどに…

当初は営業職で入社したので、外出も頻繁にありました。

広い北京を移動する手段は主にタクシーでした。当時は、長安街を横断する1号線と二環を囲む2号線くらいしかなかった時代です。最初は先輩に同行し、やり方を見よう見まねで覚えました。 タクシーで使う言葉はすぐに常用することとなりました。例えば、

こんな感じの本当に簡単な単語だけで、なんとか北京を駆け回っていました。

当時は手を上げて止めるオールドスタイル。時には乗車拒否もありましたよ…

心の支えはジェイ・チョウの曲

周りの環境に圧倒されて、それでも頑張らないとともがいていた当時、街のいたるところでジェイ・チョウの「听妈妈的话」が流れていました。当時、サビのあたり以外聞き取れなくても(特に彼の歌は聞き取りづらいwけど)、すごく温かい曲であることは分かり、冬の北京で孤軍奮闘する孤独な胸のうちにはスルスルッと入ってきたことを覚えています。一気にファンになり、近所のスーパー「京隆客」にもジェイのCDとDVD(もちろん海賊版)が売っていたので買いました。彼の大ヒット曲「千里之外」も、私の中国生活を支えてくれた大事な曲です。

名盤です。何度聞いても古くなく、全部の曲が好きです(アツい)
周杰倫 Jay Chou【聽媽媽的話 Listen to Mom】-Official Music Video
周杰倫 Jay Chou【千里之外 Far Away (feat.費玉清 Fei Yu-ching)】-Official Music Video

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