インタビュー!タレント・小島瑠璃子さん

インタビュー

中国語語学誌『聴く中国語』は毎月、日本で活躍している中国の有名人や日中友好に貢献している日本人にインタビューをしています。

今回のインタビュー相手は、中国に留学することを発表したバラエティタレントの小島瑠璃子さんです。小島さんがどうして中国を好きになったのか、どのように中国語を勉強し始めたのかなど、たくさんお話いただきました。一緒にうかがってみましょう。

――小島さん、はじめまして、弊誌『聴く中国語』の読者たちに一言ご挨拶いただけますでしょうか?

 『聴く中国語』の読者の皆さん、こんにちは。小島瑠璃子です。昨年9月に仕事を終え、今年中国に中国語を学びに行きます。3年前中国語を学び始めましたが今はちょっと「倦怠期」になってしまって。だから、皆さんと一緒に頑張りたいです。宜しくお願いします。

 

――中国の大学に留学するとのこと、おめでとうございます。どんな学科を専攻するおつもりでしょうか?留学期間はどれ位ですか?

 まずは中国語を学びたいと考えています。大学付属の語学学校に行き、どのくらい留学するかはまだ決めていません。おそらく1年前後で、その後また1年学ぶか日本に帰るか、まだ決めていないんです。

中国にて

――中国語の勉強はいつ頃から始められましたか?ご自分なりの勉強法はございますか?我々の読者は皆知りたいと思うのは、お忙しい中どうやって中国語を勉強し続け、しかもこんなに速く上達したのでしょうか?何か秘訣はございますか?

 3年前中国語を学び始めましたが、最初の1年は毎日勉強していました。最初の中国語の先生は発音にとても厳しかったんです。

 まず日本人が最初に中国語を習う時に間違いがちな部分を、ある程度できないと進ませてもらえなかったんです。だから学んだ言葉をきちんと話して伝わる様に訓練してもらいました。発音を最初に厳しくやってもらったことは、今思えばよかったと思います。2時間ずっと「re」をやっていた時は、挫けそうになりましたが。 その他には、5日間北京の知らないお婆ちゃんの家にホームステイに行った時に、喋れないと生きていけない状態になったのは良かったですね。最近では携帯のSiriに喋りたいことを言って、ちゃんと正しい文字が出てくるかをチェックするのも便利だと思います。

 

――中国、もしくは中国人のどういったところが面白い、魅力的だと思われますか?

 中国の方の性格が好きです。真っ直ぐで直接的ですが、中国語が話せて中国に行った時にとても情に厚い感じが伝わってきて。中国にも色んな方がいるので一概にまとめるのは難しいですが、中国語が話せるようになってからの中国人との会話や交流はすごく温かいと感じます。

 国と国の距離はすごく近いのに、精神的な距離が少し離れている感じがあり、すごくもったいないし悲しいので、互いの国が近づくこと、文化・習慣などを理解しあえるようになったらいいですね。

 初めて中国に行ったのは西安でした。私は西安で中国を好きになったんです。4000年の長い歴史を感じて、西安のビャンビャン麺を本場で食べました。食と、長く重たい歴史が面白くて、そこにいる人たちも主張が強くてパワフルな感じがしました。

 人口が多くて自分の個性をしっかり外に出していかないと埋もれるし、元々の性格と国土や風土が大きくて強大だから、それもあるかもしれませんね。その点は日本人は見習わなきゃいけないですね。(日本人は)あまり自分をアピールするのが得意でないので、見習うところがあるな、中国人は面白い民族だなと思っています。

兵馬俑見学

――中国の西安、北京、上海に行ったと思いますが、これらの都市の中でどこが比較的面白いと思いますか、印象はどうでしたか?

 北京は、街全体に歴史的な建物も沢山残っていて重厚な感じがしました。トラディショナルで落ち着いていて、京都に近い感じがあるように思います。

 上海は東京よりもずっと都会で、街が面白いですね。私のように20代でお酒を飲んだり遊ぶのが好きな人間からすると、上海は東京より開拓したら絶対面白い場所だと思います。 

 そして、やはり西安が凄く好きです。西安の料理が本当に美味しくて。コーディネーターさんが地元の人しか行かない名店に連れて行ってくれ、それが衝撃が走る程美味しかったんです。本当にビックリしました。日本の中華を食べて中華料理食べていると思ったら、大間違いですね。こんなに美味しいんだと感動しました。西安の料理と文化に惹かれて、初めて行った中国が凄く良い思い出になったのが、私がその後中国語を勉強するモチベーションになり、またもう一回行ってみようと思ったきっかけです。

ビャンビャン麺初体験

――中国にいるとき、なにか面白い経験や思い出はありましたか?

 私、中国語の曲を耳コピして何曲か歌えるんです。西安での仕事の後、打ち上げでカラオケに行った時、私が歌になると四声を間違えず、めちゃくちゃ上手な中国語を話しだした風になって、皆が「エエッ!何?何?別人すぎて怖い!」って盛り上がったのが楽しい思い出ですね。今でも中国語の曲のレパートリーを増やしています。

 あとは、北京のお婆ちゃんの家でホームステイした時、お風呂がトイレと一緒なことにびっくりしました。でも2日目には慣れて、鼻歌を歌いながらシャワーを浴びていましたね。文化の違いにビックリする瞬間っていうのは、中国に実際住み始めたらきっとまたあるでしょう。

 それ以外は凄く居心地も良いですね。お婆ちゃんは新疆ウイグル族の方で、朝ごはんにいっぱいのナッツを出してくれました。ウイグル族って沢山ナッツを食べるんです。朝から向日葵の種を剥いたりしてましたね。ナッツと棗(ナツメ)と湯園(小さい餡入りの餅団子)を朝ご飯に出してくれて、どれもすごく好きでしたね。今日本で湯園が恋しすぎて冷凍庫に常にあります。黒胡麻湯園が一番好きで常にストックしています。 私が中国に行ったのは仕事で2泊3日西安に行った後、北京に5日間、上海に3日間、その後台湾何回かくらいしかないのですが、衝撃的な文化の違いがたくさんありましたね。これから本当に住む時、そのような文化の違いを感じるのがとても楽しみです。今回の留学では、語学を勉強しに行くのもありますが、それを味わいに行くというのもあります。

ホームステイ先のおばさんと一緒に

――好きな華流スターはいますか?一番共演してみたい中国の芸能人はどなたですか?

 胡一天と沈月,この二人のペアが好きで。それと、邢菲。歌手なら、ジェイ・チョウとフィッシュ・リョン、あと昔からビビアン・スーさんが好きです。

 

――よく歌う歌には、誰の歌がありますか?

 《珊瑚海》と《不得不爱》,あと《不是我不明白》《分手快乐》《给我一个理由忘记》,ビビアン・スーさんの《狠狠爱》。もっと歌えるのもあるのですが、間違いなく歌えるのがそのあたりです。

 

――小島さんの微博はすでに55万人のフォロワーがいて、本当にすごいですね。コメントを見ると、多くの中国人は「綺麗」「カワイイ」「ぜひ中国に来て活動してください」と言っています。小島さん自身は、今後どのような抱負や期待をお持ちですか?

 そうですね。中国でどういうふうに活動するかとか、本当に何も決めてなくて、まずは皆さんに受け入れてもらい楽しく交流できたらいいなと思っています。私が中国に居るからこそできる交流があったらいいですね。とりあえず半年間勉強しながら、色んな方と話して考えようかなと思っています。

 

北京にて

――最後に、弊誌の読者や、小島さんのファンたちに一言励ましのお言葉をいただけますでしょうか?

 励ましなんて言えませんが、私も一緒に頑張らなきゃいけないので、一緒に頑張りましょう!とお伝えしたいですね。あと私は、中国語が話せた時に広がる世界を結構想像するようにしています。中国は人口が多く、土地が広いだけでなく、世界中に中国にルーツがある人たちがいますし、中華料理はどこの国でも食べられますよね。なので、中国語を話せるようになったら、数億人、数十億人の方と友達になれる機会があるというのは、凄く楽しいと思うんです。

 あとよくビジネスマンの方とお話ししますが、本当にこの10年で、中国の成長が凄まじいですよね。4000年の歴史がある中国はここ100年、200年にちょっと力が落ちた時期がありますが、今は強い中国を取り戻すっていう国全体の空気が前向きで、エネルギーが凄くあるんですよね。

 ついこの間まで、沢山の中国人が日本の商品を爆買いして持って帰っていましたが、今はそれより品質の良い中国製品も作られていますよね。中国は結果を出して、なくてはならない国になっています。

 私は日本が大好きです。なので、日本より中国の方が良いと言っているのではなくて、中国を知って日本に生かしたいと思っています。

 中国を知りたいし見てみたいです。中国のために私ができることを探したいし、日本のためにできることも探したいです。“学好中国话,为日中友好起桥梁作用(意味:中国語を学んで、日中友好のかけ橋になろう!)“本当にこの言葉のままですね。中国語を早くマスターして、友達を沢山作りたいですね。

 

プロフィール:小島瑠璃子。1993年千葉県市原市生まれ。バラエティタレント・司会者・グラビアモデル。2009年、第34回ホリプロタレントスカウトキャラバンで3万3910人の中からグランプリ受賞。『アッコにおまかせ!』(TBS)を皮切りにテレビ番組で大人気に。2023年から中国の大学に留学することを発表。

今回のインタビュー内容は『聴く中国語』2023年4月号に掲載されています。音声インタビューを聞いたりさらにチェックしてみたい方は、ぜひ聴く中国語』2023年4月号をご覧ください。

 

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