いざという時に私たちができること~災害時に役立つ中国語~

コラム

中国語語学誌『聴く中国語』では中国語学習における大切なポイントをご紹介しています。

今回は日中通訳・翻訳者、中国語講師である七海和子先生が執筆された、「いざという時に私たちができること」というテーマのコラムをご紹介します。

執筆者:七海和子先生

日中通訳・翻訳者。中国語講師。自動車・物流・エネルギー・通信・IT・ゲーム関連・医療・文化交流などの通訳多数。1990年から1992年に北京師範大学に留学。中国で業務経験あり。2015年より大手通訳学校の講師を担当。

2024年の年明けは能登半島地震や羽田空港での事故など、心の痛む出来事が相次いで起こりました。特に能登半島地震の被災地では、この原稿を書いている1月中旬の時点でも非常に厳しい状況が続いています。

もし異国の地で災害に遭ってしまったら…。日本に住んでいて、日本の生活に慣れており、日常生活では日本語にも困らないとしても、その不安は計り知れないでしょう。日本に来て間もない人や、出張や旅行で日本を訪れていて災害に遭ってしまった人なら、更に不安が募るでしょう。また、たとえ日本語が流暢でも、いざという時には冷静に外国語(日本語)を聴くことは難しいかもしれません。

今回は、もし私たちが災害に遭った時に近くに困っている中国人がいたら、声をかけることで役にたてることはないか、皆さんと一緒に考えてみたいのです。

どこにいたとしても地震をはじめ災害に遭ったら、慌ててしまいますよね。そんな時には、こんな声かけがあったら、ちょっとは安心してもらえるのではないかと思うのです。

災害に遭って慌てている時

地震の場合は、安全を確保するこんな言葉も役にたつのではないでしょうか。

危険を回避する時

公共交通機関やエレベーターで災害にあった時

もし地震が起きた時に公共交通機関に乗っていたら、こんな声かけも有効かもしれません。

地震や火事などの災害では、エレベーターを使って避難することは避けなければなりません。もし、エレベーターに乗ろうとしている人がいたら、

と言えば、エレベーターに乗らずに避難通路から逃げてもらうこともできますね。

避難通路は

です。

もし、エレベーターに乗っている時に災害に遭ってしまったら…。

と言えば、エレベーターから離れることができます。

 皆さんの居住地または会社周辺には指定の避難所があると思います。その避難所の場所を中国語で言えるようにしておくと、いざという時に役立つと思います。固有名詞は日本語・中国語問わず、難しいものです。普段なら理解できても、緊急の場合には反応できないこともあるでしょう。もしもの時のために、徒歩圏内の避難所をいくつか中国語で言えるようにしておけば、いつか誰かの役にたつかもしれません。

避難所は

です。“”はnán / nàn と2つの音がある多音字です。“避难所”の場合はnànと4声になるので気をつけましょう。

 いざという時には、中国語(外国語)なんて出てこない可能性もあるでしょう。そんな時は、外国人が理解しやすい「わかりやすい日本語」で話すことも大切だと思います。

 災害は時を選ばずやってきます。そんなときに私たちが学習している中国語やちょっとした声かけが誰かの役にたてばよいですね。今回の地震で被害に遭われたすべての方々にお見舞いを申し上げます。『聴く中国語』4月号が皆さんのお手元に届く頃には、被災地の状況が少しでもよくなっていることを心から願います。一日も早い復興を祈りながら、筆をおきます。すべての人に良いことがありますように。

今回紹介した七海先生のコラムは『聴く中国語』2024年4月号に掲載しております。

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