“雪糕刺客(アイスの刺客)”ってなに?

中国文化

雪糕刺客(xuě gāo cì kè)=とんでもない値段のアイス、物価上昇をアイスで実感するということ。

 

「雪糕刺客」とは?

実はこの「雪糕刺客」は、昨年(2022年)の夏に中国のネットで話題になった言葉です。

 

客が値段の明記されていない(或いは値段を確認しなかった)アイスを何も気づかずに会計し、会計が終わった時にようやくそれが驚くほど高額であることに気づく…

 

「刺客」とは本来、こっそりと行動してターゲットの隙を狙って、致命的な一撃を与え、暗殺するもののことを指しますよね。

 

高額なアイスがまるで「刺客」のように紛れ込み…客が会計で気づくころには時すでに遅し。泣く泣く買わざるを得ないというケースが相次いだことから、この「雪糕刺客」という言葉が生まれたのです。

 

(例)要小心雪糕刺客啊!

「とんでもない値段のアイス」には気をつけて!

 

「雪糕刺客」にはどんなものがある?

「雪糕刺客」として知られる3つのアイスをご紹介。

 

麦轻雪mài qīng xuě 15元(約300円)ほど

 

须尽欢 xū jìn huān 20元(400円)以上

 

哈根达斯 hā gēn dá sī 小サイズ30元(約600円)中サイズ100元(約1990円)ほど

钟薛高 zhōng xuē gāo 高いもので66元(約1310円)ほど

独特な形状、上品な口当たりが人気らしいですよ。

 

茅台冰淇淋 máo tái bīng qí lín 最高66元(約1310円)ほど

 白酒で有名なブランド「茅台」から、こんな高額なアイスが出ているなんて、驚きですね!

 

「雪糕刺客」のいま

2022年に話題になった「雪糕刺客」ですが、国があまりにも高額なアイスを取り締まりや、消費者の心理の変化などを背景に、2023年はだいぶ落ち着いたようです。

一方で、中国のインターネット上では「饮料刺客」「蔬菜刺客」などの新たな「刺客」が…

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