超訳・詩の中に広がるにゃんだフルワールド(3)猫はよく寝る子?

コラム

中国語語学誌『聴く中国語』では猫と詩人をテーマに昔の漢詩をご紹介しています。

今回は声優で翻訳家である白伊先生が執筆された、猫はよく寝る子?というコラムをご紹介します。

日本では、「猫(ねこ)」は「寝る子」が語源と言われるほどお寝坊さんのイメージがあるように、中国でもサボリ癖のある人を「懒猫 lǎn māo(だらける猫)」に例えたりします。

 昼下がりの日向にごろんと寝転がる猫。呼吸に伴うお腹の微かな起伏を見ているだけで、人は幸せな気分にさせられるのです……

 猫はダラダラしているだけでも可愛い!そう感じているのは現代人だけではないようです。

猫はよく寝る子?题睡猫图/元・柳贯

【现代文】

那只小老虎悠闲地躺在花阴之下,对铺在屋子里的奢华毛毯置之不理。

春色被放下的珠帘隔离在外,鹦鹉隔着笼子冲着猫叫。

小さなトラちゃんはのんびりと花の陰に寝転がり、

詩と絵が融合したらどうなるにゃん?

题画诗 tí huà shī

中国画の余白に、絵の作者またはほかの詩人が書き込んだ詩。詩は絵の解説や作画の経緯、作詩者の感想など多岐に渡る。世界美術史においても、絵・詩・書道が融合した芸術の形は独特と言えるだろう。

詩と絵画――異なる形と相通じる心

何かに触発されて筆を取り、心に響いたものを形にする。その形は文字であったり、図形であったり、音符であったりするが、忘れ難い何かを形のある物として残し、誰かに伝えようとする気持ちは共通していると言えるだろう。

宋の時代はそれまでのどの王朝よりも「题画诗」が多く、絵と詩が響き合い、高め合い、創作者らを更なる高みへと引き上げた。「题画诗」に留まらず、絵を見た情景や感想を書き留めた詩作も多い。

もしや、戯れる猫の姿があまりにも可愛いから、書かずにはいられなかったのかも……?

さすが猫様、創作欲の源である!

今回紹介した七海先生のコラムは『聴く中国語』2024年6月号に掲載しております。

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