毎日のように生まれては広まるネット流行語。多くの流行語の裏にある豊かな文化的背景や社会的な事象を理解することで、中国語力も大幅にUPします!
古希腊掌管××的神 gǔxīlà zhǎngguǎn ×× de shén
古代ギリシャの◯◯を司る神(~名人、~奉行)

意味
もともとはギリシャ神話に登場する神々の「担当分野」を指す表現で、最近では、ある特定の分野において、ずば抜けた才能や特徴を持つ人を冗談まじりに称えるときに使われるようになっています。たとえば、ギリシャ神話ではゼウスが天空と雷、ポセイドンが海を司っていたように、現代では「古代ギリシャの○○を司る神」という形で、以下のように使われます。
スキル面:“古希腊掌管代码的神”「古代ギリシャのプログラミングを司る神」(=コードを書く達人)
日常生活:“古希腊掌管柠檬茶的神”「古代ギリシャのレモンティーを司る神」(=レモンティー通、マニア)
趣味愛好: “古希腊掌管拍照的神”「古代ギリシャの写真撮影を司る神」(=写真を撮るのが上手い人)
例文①
这位师傅的抻面动作实在是太优美了,简直是“古希腊掌管拉面的神”。
この店の職人さん、麺を伸ばす手つきが流れるように美しくて、まさに「古代ギリシャの手延べ麺を司る神」(麺打ち名人)だ。
小刘是“古希腊掌管收纳的神”,二十平米的房子里居然收纳了一万本书。
劉さんは「古代ギリシャの収納を司る神」(片付け名人)で、なんと20平米の部屋に本を1万冊も収納している。

例文②
男:你说我怎么这么拖呢?截稿日期都过了三天了,我还没交稿……
女:恭喜你,成功成为“古希腊掌管拖延症的神”。
男:なんで俺ってこんなに先延ばしにしちゃうんだろ……もう締切から3日も過ぎてるのに、まだ原稿提出してない……
女:「古代ギリシャの先延ばしの神」(先延ばし名人)、就任おめでとう!

今回紹介したコラムは『聴く中国語』2025年10月号に掲載しております。ぜひチェックしてみてください。





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