インタビュー!変面俳優・王文強さん

インタビュー

中国語語学誌『聴く中国語』は毎月、日本で活躍している中国の有名人や日中友好に貢献している日本人にインタビューをしています。

今回は、「中国変面芸術センター」の創設者であり、著名な変面芸術家である王文強さんにインタビューしました。王さんの変面芸術家としての歩みや変面芸術の魅力についてお話を伺っています。

 12歳で安徽省の黄梅戯劇団に入団し、1年間の訓練後に芸術学院で体系的に学びました。大学では中国戯曲学院で川劇の変面と出会い、その魅力に惹かれて学ぶことを決意しました。

 変面は四川省発祥の地域性の強い芸術で、明代の作品にルーツがあります。登場人物の感情を顔の模様で表現することが特徴で、現在では独立した舞台芸術として発展しています。

 2012年に日本に留学し、舞台芸術を学びました。川劇の伴唱と歌舞伎の義太夫の共通点に興味を持ち、中国と日本の演劇の比較研究も行いました。変面は言語を超え、直感的に観客を魅了できるため人気があります。

 変面の技法は弟子にしか伝えられません。毎回の公演では「初めての公演のように」演じ、新鮮さを保っています。日本の要素やキャラクターを取り入れるなど、伝統と革新を融合させています。

 2022年に創作した変面一人芝居『マスク氏の冒険』や『西遊記奇聞〜みんな迷い子〜』では、伝統変面と現代演劇を融合。能楽堂での上演など、舞台表現の可能性を広げています。小学生向け『桃太郎』でも一人で複数役を演じ、新鮮な体験を提供しました。

 「中国変面芸術センター」で普及・伝承・研究活動を行っています。学ぶには基礎練習が重要で、舞台に立って披露できることが求められます。長期的に根気強く続けられる人が適性があります。沖縄など日本各地で卒業生による披露も行い、変面文化の普及に取り組んでいます。

変面俳優

王文強

プロフィール

中国安徽省出身。四川省で毛庭斎師に師事し変面芸術を継承。中国戯曲学院卒業後、2014年来日。日中伝統芸能の研究と舞台創作を行い、2021年「変面一人芝居」を上演。現在は「中国変面芸術センター」代表として、日本各地で公演・普及活動を展開。一般社団法人アジア芸術文化促進会 会長。

今回のインタビューの詳細や日中対訳は月刊中国語学習誌『聴く中国語』2025年11月号に掲載されています。さらに詳しくチェックしてみたい方は、ぜひご覧ください。

📹️弊社公式YouTubeでも動画を公開中!ぜひご覧ください。

変面俳優・王文強さん 独占インタビュー ~変わらぬ心で受け継ぎ、革新する―中国の変面芸術~

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