留学生の生活費用いろいろ

コラム

『聴く中国語』2023年1月号より、現在上海外国語大学で学ぶ水上華さんのコラム「私の中国留学記」を連載しています。今回は第十四回「留学生の生活費用いろいろ」

コラムニスト 水上華
日本と中国のハーフ。日本で生まれ育ち高校三年生の時に中国への留学を決め中国の大学に入学するも、新型コロナウイルスの影響で一年生の間は中国への渡航が叶わず日本でオンライン授業を受けた。

今回は中国・上海留学の際にかかる生活費と生活情報をお伝えしようと思う。

まず、留学生は基本的に寮に住む人が大半だろう。私の大学の寮は二人部屋、一人部屋、低層階か高層階によって金額が違う。現在二人部屋は低層階で一日90元、高層階で一日105元。月で換算するとそれぞれ2,790元、3,255元である。一人部屋は低層階が一日140元、高層階が一日170元。こちらも月換算すると4,340元と5,270元である。学校の敷地内にあり、教室まで5分ほどで着く好立地ではあるが、決して安くない寮費や、何かと不便なこともあるので、寮を出ていく人も少なくない。私のクラスでも半分以上のクラスメイトが寮ではなく学校外に部屋を借りて住んでいる。

家賃は人によって様々であるが、私の周りを見る限り一人約3~4,000元で部屋を借りている人が多いように思う。実際、私も2DKで7,100元の部屋を借りて友達とルームシェアをしている。

光熱費も家によって変わってくるため一概には言えないが、私の住んでいる2DKは、1ヶ月の水道代が40元前後、電気代が80元前後、ガス代が30元前後である。

一度クラスメイトと光熱費の話をしていた時、月の電気代が10元以下しかかかっていないと言っている人がいた。びっくりして普段どんな生活をしているのか聞くと、電気の代わりに蝋燭をつけていると言っていた。彼は少し極端ではあるが、同じ上海でも家によって生活の仕方が全然違うためかかる費用も変わってくる。

 食費も自炊するかどうかでかなり変わってくる。私はよく1週間分の食材を買い溜めするが、一度の買い物で約80元かかる。中国のスーパーでは、日本のものも少し高めではあるが売っている。日本食が恋しくなった時、外に食べにいくより自分で作った方が外れることが少ない。

 学校の食堂は、朝ご飯だと大体5元ほどで足りる(私は朝食べる量が少ないため大体卵一つ、餃子二つしか食べない。5元もいらない)。

お昼は食べる量によって変わるが、大体20元くらいである。学校付近のご飯屋さんも大体20元を目安に提供している。学校付近のお店は学生をターゲットにしているため安くて美味しいお店がたくさんある。お店の店員と仲良くなるとサービスをしてくれることも多々あるので、ローカルなお店へ行く際は沢山店員さんとお話することをおすすめする。お昼にデリバリーを頼むこともあるが、30元前後を目安に注文している。

 外食する場合ローカルな店に行くか、レストランに行くかによって値段が変わってくる。一度の外食でかかる費用は20〜100元ほどだ。

 1ヶ月の通信費は日本に比べて非常に安い。私も詳しくは覚えていないが、月30Gで60元のプランを最初に組んだ。しかし、後からもっと安いプランがあることを知り、そちらに変えた。現在のプランは月60G、1000分電話かけ放題で40元のプランである。Wi-fi代は家賃に含まれているため、月にかかる通信費は電話代だけで済んでいる。

 交通費も日本に比べて非常に安く、バスは2元、電車は4〜8元ほどである(5駅で4元、15駅乗っても5元である)。タクシーは5kmの距離でも25元ほどである。さらに中国ではレンタル自転車が普及しており15分1.5元で乗ることができる。

 これは本当に人によって変わってくる。私の場合は友達と遊ぶ際、お酒を飲みに行ったり、カラオケやランチ、カフェに行ったりするが、遊び方によってかかってくるお金も変わってくる。

 カラオケやお酒を飲む日は一度で90元、100元かかることもある。ランチやカフェは大体60元、70元くらいかかってくる。

 私はあまり外に出ないため、毎月交際費は1000元を目安にしている。

ここまでざっと大まかな生活費をご紹介したが、他にも生活用品や衣服など色々なものにお金がかかってくる。私は家賃を引いて月に約3,000元を生活費として使用している。

 今後上海への渡航予定がある方の参考になればいいなと思う。

本コラムは『聴く中国語』2024年2月号に掲載しております。

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