私の中国留学記―第一回 旅が始まる前

聴く中国語

『聴く中国語』2023年1月号より、現在上海外国語大学で学ぶ水上華さんのコラム「私の中国留学記」を連載しています。

今回は「第一回 旅が始まる前」。水上さんが中国の大学へ進学しようと思ったきっかけや、留学までの道のりを見てみましょう。

コラムニスト 水上華
日本と中国のハーフ。日本で生まれ育ち高校三年生の時に中国への留学を決め中国の大学に入学するも、新型コロナウイルスの影響で一年生の間は中国への渡航が叶わず日本でオンライン授業を受けた。

 

留学を決めたきっかけ

 高校三年生の夏、周りが進路を定め目標大学に向け勉強に励んでいる中、自分はなかなか行きたい大学が見つからず毎日の勉強に対するモチベーションもなく、焦りと不安だけが募っていった。そんな中、中国留学から一時帰国していた姉に中国留学をすすめられた。そこで初めて自分の進路の選択肢に中国留学がプラスされた。

 当時の私は中国のアイドルグループにハマり、中国語の勉強に興味が出始めた頃だった。加えて幼少の頃から洋楽にも興味があり英語を学習したいという気持ちもあった。そこで留学生の多い中国の大学に留学をすれば、英語と中国語どちらも同時に学べるのではないかと考えた私は中国への留学を決めた。

 

中国留学に向けて情報収集

 それまで中国留学を考えたことがなかったため日本の大学進学のための勉強だけをしてきた。そのため中国留学のためにしなくてはいけないこと、準備しなくてはいけないことが何もわからない状態だった。

 そこで最初に行ったことはtwitterで中国留学希望者とつながり情報収集することだった。他の希望者たちはほとんどの準備を終えており、自分がいかに遅い時期に準備を始めているのかを痛感した。しかし進路を決めたからにはやりきろうと思い、中国人の母の手を借りながら準備を始めた。

上海外国語大学

 

私の中国語勉強法

 私は中国人と日本人のハーフではあるが母は人生の半分を日本で過ごしているため、日本語に不自由しておらず自分自身もアイドルにハマるまでは中国語に興味がなかったため、中国語を聞くことは沢山あっても、喋ることはほとんどなかった。そのため私の中国語レベルは初心者に等しい状態だった。しかし大学の応募条件であるHSKを受けなくてはいけなかったため、中国語の勉強を始めた。元々聞き取りだけはできたため、「推し」の出ているドラマに日本語字幕をつけ、漢字を覚え、単語量を増やしていった。この勉強法のおかげで、高校三年生の冬にはHSK五級を取ることができ、なんとか出願に間に合うことができた。

 

中国大学にいざ出願

 何校かの大学に出願したが、多くの学校は成績書類、推薦書、自己PR、学習計画書を提出し、面接、場合によっては筆記試験を経て合否が出るという流れだった。合否が出るまでは待つことしかできず、周りの友人たちは大学生活を楽しみ始めていた。正直インスタグラムなどでその様子を見ると羨ましかったり自分は大学生になれないのではないかと不安になったりもしたが、「私も9月からは中国に行って大学生活を楽しむのだ」と言い聞かせながらバイトと中国語の勉強に明け暮れていた。その結果、今の大学にご縁があり合格をいただき無事大学生になることができた。

次回:出願してからの失敗談

本コラムは『聴く中国語』2023年1月号に掲載されております。他にも中国大接近「列車で中国を旅しよう!」や、大人気YouTuberヤンチャンのインタビューなど、楽しい内容が盛り沢山です。ぜひチェックしてみてください!

 

『聴く中国語』2023年1月号

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