『聴く中国語』2023年1月号より、現在上海外国語大学で学ぶ水上華さんのコラム「私の中国留学記」を連載しています。今回は第30回「友人との北京旅」。

日本と中国のハーフ。日本で生まれ育ち高校三年生の時に中国への留学を決め中国の大学に入学するも、新型コロナウイルスの影響で一年生の間は中国への渡航が叶わず日本でオンライン授業を受けた。
この度、約1年半ぶりに北京へ旅行に行った。今回は一人旅ではなく、友達との女子3人旅だ。ずっと行きたかったユニバーサルスタジオ北京と万里の長城を訪れることができ、大満足の4泊5日だった。今回は、その旅の様子を紹介しようと思う。
1日目:ユニバーサルスタジオ北京

1日目は、以前からずっと行きたかったユニバーサルスタジオ北京に行った。宿泊したホテル(丽怡酒店北京通州环球度假区店)からユニバーサル・スタジオ行きのバスが出ていたので、それを利用して、朝8時半頃に到着。開園時間の9時半まで約1時間並んだが、実際に1日遊んでみて、そこまで早く行かなくても十分楽しめると感じたので、9時半頃に着くくらいでも問題ないかもしれない。

特に面白かったアトラクションは以下の通りだ。
• Harry Potter and the Forbidden Journey(ハリーポッターエリア)
• Decepticoaster(トランスフォーマーエリア)
• Jurassic World Adventure(ジュラシックワールドエリア)

そして、一番気に入ったのはカンフーパンダエリアだ。室内にあるため空調が効いていて快適に過ごせるし、中国独特の雰囲気も感じられるので、とても魅力的だった。ユニバーサルスタジオ北京にしかないエリアなので、訪れる機会があればぜひ体験してほしい。
2日目:天壇公园と天安門、ジャージャー麺とバー

この日はまず天壇公园を訪れた。青空の下に広がる円形の建物はどこから見ても美しく、北京の歴史を感じることができる場所だ。
ランチには方砖厂69号炸酱面・烤鸭(前门大栅栏1796店) でジャージャー麺を食べ、その後 前门步行街 を歩きながら 天安门广场へ向かった。事前予約をして降旗式を見学した。

降旗の少し前に雪が降り始め、「これはこれで風情があっていいな」と思っていたら、直前に雪が止み、空が晴れ始めた。まるで演出されたかのような瞬間に立ち会え、感動した。
ちなみに 降旗式の事前予約はWeChatで天安门广场预约参观と検索すればできるので、行く予定のある人はぜひチェックしてほしい。
夜は、バーDUANGへ。落ち着いた雰囲気の中で、愛嬌のある店員さんたちのおかげでとても楽しい時間を過ごせた。オリジナルカクテルも美味しく、特に 清一色(麻雀をモチーフにしたカクテル) は見た目も味も最高だった。

3日目:万里の長城と北京ダック

この日はついに、ずっと楽しみにしていた 万里の長城(八达岭) へ。南側は7楼、北側は12楼まで、約4時間かけて完全制覇した。かなりハードだったが、頂上からの景色は圧巻で、登り切った後の達成感は何物にも代えがたいものだった。

夜は 万里を登り切ったご褒美に1949-全鸭季(金宝街店) で北京ダックを堪能した。パリパリの皮とジューシーなお肉が絶品で、本場の味を楽しむことができた。
4日目:景山公園と什刹海

当初の予定では国家博物館と故宮を訪れるつもりだったが、残念ながらその日は閉館日だった。急遽プランを変更し、什刹海と景山公園へ行くことにした。
景山公園の高台から眺める故宮の景色は息をのむ美しさだった。結果的に、故宮の外観を一望できる最高のスポットを訪れることができ、思いがけず素敵な発見となった。

今回の北京旅行は、アクティブに動き回った4泊5日だった。久しぶりの北京だったが、やはり歴史と近代的な要素が絶妙に混ざり合った魅力的な街だと再認識した。また、北京の人々はみんな愛想がよく、親切な人が多かったのも印象的だった。次回は、今回行けなかった 故宮や国家博物館をリベンジしたいと思っている。
本コラムは『聴く中国語』2025年6月号に掲載しております。

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