今中国で大人気!オススメの一人火鍋店 

中国留学記
コラムニスト 水上華
日本と中国のハーフ。日本で生まれ育ち高校三年生の時に中国への留学を決め中国の大学に入学するも、新型コロナウイルスの影響で一年生の間は中国への渡航が叶わず日本でオンライン授業を受けた。

 中国の人気鍋料理である火鍋。火鍋といえば数人で食べるイメージが強いが、最近中国では一人用の小さな火鍋“小火锅”が流行している。回転寿司のように食材が回って運ばれてくるスタイルで、内向的な人でも一人で気軽に食事を取れるため人気を呼んでいる。 

私も何度か行ってみたが、料金もお財布に優しく、自分の好きなものだけを食べる事ができるので非常に気に入っている。今回は私が行った二つのオススメ店についてご紹介したいと思う。

农小锅

 2019年にできたチェーンの火鍋店。現在中国全土で150以上の店舗があるそうだ。食べ放題形式を採用し、一人33元に+锅底(5〜7元)と、非常にリーズナブルな値段で一人火鍋を楽しめる。スープの種類も豊富で、清汤锅、菌汤锅、微辣锅、番茄锅、麻辣锅、藤椒锅の全六種類の中から好きなものを選ぶ事ができる。そして目の前を回転寿司のように流れてくる野菜や肉、麺など好きな具材を自分で自由に取り、鍋に入れていく。鍋用の具材とは別に、果物や麻花などのデザートも流れてくる。個人的には、回ってきたフルーツが期待以上に美味しかった事が高評価点だった。

 

笨妞牛肉海鲜小火锅

 こちらも农小锅同様、最初に好きな锅底を選び、回転寿司形式で回ってくる食材を自分で取る方式だ。各テーブルの上にQ Rコードが貼られており、そのQ Rコードを読み取って注文することも可能である。笨妞牛肉海鲜小火锅は食べ放題ではなく、最後に自分が取った分のお皿を計算して会計する方式だ。たくさん食べる場合、こちらの方が少し割高になってしまうが、农小锅と違い、こちらではお皿ごと食材を取ることができ、尚且つ一つ一つのお皿にラップがされ非常に衛生的。誰かが触ったかもしれないなどの心配をせずに安心して食べる事ができるのが良い点だ。店内も非常に清潔で衛生面に気遣っている印象を受けた。 

食材もとても新鮮そうで、実際に美味しい火鍋だった。肉だけでなく海鮮も置いているのが個人的にはプラス点だった。

さいごに

 このほかにも沢山の一人用火鍋店がオープンしており、どの店も非常に人気である。ひとくくりに“小火锅”と言っても、それぞれ個性があり「売り」が全然違うため、中国を訪れた際にはぜひいろいろな店を巡ってみて欲しい。 

本コラムは『聴く中国語』2025年4月号に掲載しております。

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