私の中国留学記―第六回 出国

コラム

『聴く中国語』2023年1月号より、現在上海外国語大学で学ぶ水上華さんのコラム「私の中国留学記」を連載しています。今回は第六回「出国」

コラムニスト 水上華
日本と中国のハーフ。日本で生まれ育ち高校三年生の時に中国への留学を決め中国の大学に入学するも、新型コロナウイルスの影響で一年生の間は中国への渡航が叶わず日本でオンライン授業を受けた。

出国

2023年3月無事にビザがおりたため飛行機を取り遂に中国へと飛ぶことになった。今回私は香港経由で中国まで行ったのだが飛行機のチケットの値段は約13万円でコロナ以前に比べるとまだまだ高い値段となっている。元々は費用をもっと抑えられる飛行機に乗って行くはずだったのだがそれだと20時間以上の移動時間がかかってしまうため諦めて今回の飛行機を取ることにした。

出発日前日、無事に入国できるか、上海についたあと路頭に迷わないか不安と緊張で心臓がバクバクした。今まで海外に出る時にこんなに不安と緊張に襲われたことがなかったので一日中ソワソワしていた。しかし出発日当日起きてみると昨日の不安と緊張はなくなり遂に中国に行けることにワクワクしていた。

当日朝家族が空港まで送り届けてくれ無事にチェックインを済ませ保安を通り家族の姿が見えなくなりこれからしばらく会えなくなると考えると少し寂しくなった。しかし保安を通った後の免税店の香水の匂いを嗅ぐと楽しくてワクワクした。朝9時成田空港を出発する飛行機に乗り一度香港へと渡った。香港までのフライトはとても快適で機内食も美味しく機内エンターテイメントも豊富だった。飛行機の中で映画を2本見ることができて大満足だ。飛行機が着陸し人生初の香港に降りた瞬間中国の匂いがしテンションが上がった。次のフライトまで1時間以上あったので香港空港の中のカフェに行き次の飛行機の出発までダラダラし、上海にいる友達に香港を午後3時に出発し上海に夕方6時ごろに着く予定だということを連絡しておいた。浦東空港まで迎えに来てくれるということだった。上海にいる友達と実際に会うのは初めてだったため出国ゲートで見つけられるか少し心配だったが事前に自分の服装などを送っていたのでスムーズに見つけることができた。

 

上海に到着

到着してから出るまで1時間半ほどかかったので友達もとても不安だったようで無事に会えた時二人で大声を出してしまい会えたことを喜んだ。

夜8時近かったので空港からそのまま寮に向かい一度友達の部屋に荷物を預けた。時間も時間で私も疲れていたため近くのバーガーキングでご飯を買い寮でみんなでご飯を食べた。

その日の夜はとりあえず友達の部屋に潜り込み泊まらせてもらった。次の日別の友達が午前で授業が終わるため一緒に電話番号、銀行の手続きに行ってくれるということだったので午前中は疲れを取るために爆睡した。

 

到着してからのいろいろ

午後友達が迎えに来てくれ二人でまずご飯を食べに行った。美味しい小籠包のお店を先輩に教えてもらったようでそこ行ってみたが昼時ということもありとても混んでいた。そのため小籠包を“打包”してもらい近くの公園で食べることにした。エビと肉小籠包を買ったのだがとっても美味しかった。そのまま携帯ショップに行ったのだがここもとても混んでいて並ばなくてはならなかったので事前に別の友達から「もし並んでいたら知り合いが携帯ショップで働いているから連絡入れて対応してもらうように連絡入れるから電話して」と言われていたので友達に連絡した。すると5分も待たずに呼ばれ非常にスムーズに手続きを終えることができた。 次に銀行に行き銀行口座を開設した。学校にある銀行は非常に使いにくいと聞いていたので中国銀行で銀行カードを作ろうと思っていたが時間も時間だったことに加え銀行カードがないと支付宝も微信支付も使えず非常に不便なためとりあえず作ってもらった。しかしここの銀行はカードを発行してから5日たたないと使えないらしく皆がなぜここの銀行ではなく別の銀行で作った方がいいと言っているのか理解した。他にもまだまだやらなくてはいけないことがあり、頭が痛いが友達の力を借りながら全部終わらせ何も考えず上海を楽しみたい。

次回:中国到着後、やるべきこと、やってよかったこと

 

本コラムは『聴く中国語』2023年6月号に掲載しております。

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