上海でのクリスマスマーケット体験

中国留学記
コラムニスト 水上華
日本と中国のハーフ。日本で生まれ育ち高校三年生の時に中国への留学を決め中国の大学に入学するも、新型コロナウイルスの影響で一年生の間は中国への渡航が叶わず日本でオンライン授業を受けた。

 個人的に一年の中で最も好きなイベント「クリスマス(圣诞节)。今回は上海での私のクリスマスの過ごし方をご紹介したいと思う。

上海のクリスマスマーケット

 クリスマスの時期になると上海市内の至るところではクリスマス向けの装飾がなされ、圣诞市场(クリスマスマーケット)が開催される。去年もクリスマスマーケットに行きたいと、小红书で調べた洛克外滩源德国集市”に足を運んだ。しかし入場に40元かかると分かり、てっきり無料で入れると思っていた私たちは人も多いと入るのを諦め、隣のカフェからクリスマスマーケットを眺めたものだ。

上海二年目の今年こそは、去年諦めた洛克外滩源德国集市”へリベンジしに行こう!と、事前予約をして行くことにした(事前購入すると入場料が10元安くなり30元になる)。 

洛克外滩源德国集市へ

 クリスマスマーケットに入場すると、中ではポテトやわたあめ、ピザなど様々な食べ物、ホットワインやホットチョコレート、ビールなどの飲み物や、雑貨屋さんがたくさん並んでいた。私たちはまず一通りぐるっと周り、自分達が食べたいと思ったものを各々買おうということになった。私は牛排(ステーキ)の匂いに釣られてしまい牛排を買うことにした。購入時にルーレットを回す事ができ、マスタードを無料でゲットできた。友達は比萨(ピザ)と香肠(ソーセージ)を購入し、ゆっくり食事ができる場所を探した。人が多くイートスペースも少なかったため、道行く人の邪魔にならない場所を探し、立食することにした。事前に小红书で調べた際、食べ物が美味しくないという口コミが多々あったので心配していたが、どれもとっても美味しかった。

 腹ごしらえをした後は、寒いので热巧克力(ホットチョコレート)と热红酒(ホットワイン)を購入し、温まりながらクリスマスマーケットを巡った。小さな旋转木马(メリーゴーランド)があり、乗るか迷ったのが羞恥心に負け、眺めるだけにした。雑貨屋さんにはキラキラした雪球(スノードーム)や围巾(マフラー)、小物など様々なものが売っており、眺めるだけで楽しかった。せっかくなので記念にと、友達とおそろいの钥匙串(キーホルダー)を買うことにした。手作りのキーホルダーで、それぞれ姜饼人(ジンジャーブレッドマン)、圣诞花环(リース)、圣诞老人(サンタクロース)のキーホルダーを購入した。

安义夜巷JAKC奇梦巡礼へ

 一通り周り終わり退散することにしたが、まだ時間もあったので、“安义夜巷JAKC奇梦巡礼”というクリスマスマーケットが静安嘉里中心の方でやっていると聞き、入場料も無料だということで観に行くことにした。こちらは“洛克外滩源德国集市”に比べると規模が小さめだった。しかし入場料無料ということもあり、たくさんの人が来場していた。小さなクリスマスマーケットだったが、とても大きなクマのクリスマスツリーが飾られ、かわいかった。ここは写真目的で来ている人が95%くらいだと感じた。私たちもツリーの写真を撮り、マーケットを後にした。 

さいごに

 クリスマスの時期になるとクリスマスマーケットだけでなく街中もクリスマス仕様になり、歩くだけでも非常に楽しい。皆さんも今度はクリスマスの時期に上海に訪れてみてはいかがだろうか。

本コラムは『聴く中国語』2025年3月号に掲載しております。

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