City walkに参加

コラム

『聴く中国語』2023年1月号より、現在上海外国語大学で学ぶ水上華さんのコラム「私の中国留学記」を連載しています。今回は第十一回「City walkに参加」

コラムニスト 水上華
日本と中国のハーフ。日本で生まれ育ち高校三年生の時に中国への留学を決め中国の大学に入学するも、新型コロナウイルスの影響で一年生の間は中国への渡航が叶わず日本でオンライン授業を受けた。

街を散策しながらカフェに立ち寄ったり、個性的なお店に立ち寄ってみたり、グルメを味わったりするcity walkが今中国では流行っている。

今回私は学校で行われたcity walkイベントに参加した。上海の虹口区を、事前に計画されたルートに沿って歩き、街の歴史や文化などを探索した。

午後1時に参加者と合流をし、バスに乗って多伦路へと出発した。多伦路を

多伦路48 号恒丰茶庄→多伦路59 号鸿德堂→多伦路85 号神异岛→多伦路90号Darroch 达洛克酒店→多伦路 110号夕拾钟楼→横浜路35号景云里→多伀路123号老电影咖啡馆→多伦路145 号中华艺术大学学员宿舍→多伦路152-192永安里→多伦路201弄2号左联成立旧址纪念馆→多伦路250号孔公馆→四川北路2050 号内山书店の順に散策した。この通りは私の通っているキャンパスから非常に近い通りなのだが、city walkに参加するまでは一度も訪れたことがなかった。学校の近くにこんなに素敵な通りがあるのだと驚いた。この通りを歩く際、ガイドの方が歴史を説明してくれ、昔はお金持ちしかこの通りに住むことができなかったなど面白いお話をしてくれ、現地の知識を知ることができとても興味深かった。

他にも教会の中を参観した。私はクリスチャンではないため、今までの人生で教会へ行く機会は一度もなく、今回が初めての教会だった。ステンドグラスが非常に綺麗で、写真を撮る手が止まらなかった。

その日は非常に暑かった。私は飲み物を持ってくるのを忘れた友達と一緒にこっそりグループを抜け出し、近くのお店でレモネードを調達し、またバレないようにグループにこっそりと戻るという、ちょっとドキドキする体験もした。

 多伦路を一通り回り終えた後、私たちはまたバスに乗り込み白玉兰广场へと向かった。白玉兰广场とは、白玉兰广场北外灘に2018年にオープンした66階建てのオフィス棟と39階建てのホテル、ショッピングモールが併設されているランドマークタワーである。

今回私たちは、オフィス棟のヘリポート(高さ320m)から上海の街並みを一望させていただいた。目の前には上海を代表するタワー东方明珠が立っており、上から东方明珠を見るという貴重な体験をすることができた。私は高いところが大好きなので、これが今回のcity walkのハイライトになった。ヘリポートで寝転がって空を眺めてみたり、たくさん写真や動画を撮ったりして、とても楽しい時間を過ごすことができた。 ヘリポートからの眺めを楽し

んだ後、白玉兰广场の中にある点都德というレストランで夕食をいただいた。海老焼売や韭菜盒子、油条などたくさん食べて、お腹いっぱいになった。

最後に訪れたのは建投书局という本屋さん。非常におしゃれで雰囲気がよく、写真映えしそうな本屋さんである。窓からは川の景色を眺めることもでき、静かに本を読むのに最適なスポットだった。全員に100元以下で好きな本をプレゼントしてくれるということだったので、私も二冊本を選ばせてもらった。100元以下と言われていたのだが、少し予算を超えてしまった。先生に100元を少し超えてしまうことを伝えると、超えても全然大丈夫だと言われた。横で聞いていた友達は、それを聞くや否や、急いでもう一冊本を取りに行き、結局四冊手に入れていた。中国のこういった大雑把な部分が大好きだなと感じた。

今回のCity walkで自分の住んでいる場所の新たな素敵な一面を知ることができ、とても良い体験をすることができた。

本コラムは『聴く中国語』2023年11月号に掲載しております。

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