中秋節に欠かせない食べ物『月餅』

旧暦の８月15日は、2023年は9月29日にあたりますが、

この日は何の日かご存じですか…？

そうです！「中秋の名月」です。

中国語では「中秋節（仲秋節）Zhōng qiū jié」と言います。

「中秋節（仲秋節）」は、十五夜の満月を愛でながら秋の豊作を祝う節句です。中国では祝日になるほど大きな伝統行事で、「春節」「端午節」と並ぶ三大節句のひとつとして盛大にお祝いします。この日は家族と食卓を囲んで久々の一家団欒を楽しむ風習があります。

中秋節は別名「団円節tuán yuán jié」とも呼ばれ、一年のうちでもっとも円に近い中秋の満月（十五夜）を愛でながら、家族団らんを楽しみます。そんな中秋節に欠かせない食べ物が「月餅」です。

「月餅」はもともと月の神を祭る供え物でした。その後、中秋に月見をすることと月餅を食べることは、「一家団欒の象徴」とされるようになってきました。

「月餅」は現在に至るまで発達し、品種は非常に多く、各地方によって、風味も異なります。今回は代表的な「月餅」をいくつかご紹介します！

传统月饼

潮州月饼

潮式月餅は広東省の潮汕地域の伝統名菓。皮が独特で渦巻式になっていて、脂っこくなく甘さもしつこくありません。餡には緑豆餡・紫芋餡・水晶餡（豚肉の脂身に砂糖を混ぜて作る餡）や、卵の黄身や海鮮を包むものもあります。

上海月饼

上海月饼は江南地域の伝統銘菓。甘いものとしょっぱいものがあり、餡にはクルミ、松の実、ひき肉などが使われます。皮はサクサクとしていて、表面はツヤがあります。牛脂を使用しているため、独特なミルクの香りがします。

广式月饼

広式月餅の特徴は、油脂分が多く、皮が薄く、餡が多いことです。餡の材料はこの地域の特産であるココナッツ・オリーブの実・広東風ソーセージ・チャーシュー・塩味の卵の黄身などが使われます。さまざまな形の月餅があります。

苏式月饼

蘇州月餅の特徴は皮がサクサクしていて、餡には「五仁」（クルミ・杏仁・ピーナッツ・ウリ類の種・ゴマを炒めたあとつぶして砂糖を加えたもの）やアズキ餡などが入っており、他の月餅より甘さが強いです。

滇式月饼

雲南地方の伝統銘菓。云腿（雲南産の中国式ハム）やお花を使った月餅が有名です。皮は柔らかく、程よい甘さ・しょっぱさの餡、中国式ハムの独特な香りが特徴的です。

山东月饼

直径1メートルを超える超巨大月餅。いったいどうやって作ったのでしょうか？？

现代月饼

冰皮月饼

冷たくして食べる餅生地の月餅で、焼き月餅とは全くの別モノです。餡には伝統的なハスの実と黒あんやフルーツピューレなどが使われます。

椰奶月饼

餡にココナッツミルクを使った甘い月餅です。

冰淇淋月饼

アイスクリームの月餅です。ハーゲンダッツなど、有名ブランドとのコラボが多いようです。

果蔬月饼

餡にフルーツや野菜を使用した月餅です。

星巴克月饼

スターバックスの月餅。見た目からとってもオシャレですね。

海味月饼

比較的高価で貴重な月餅です。材料にアワビやフカヒレ、エビやエイなどが使われます。

月餅を贈る文化

中国では中秋節の日に、会社から社員に月餅を贈る文化があります。

「月饼礼盒」といわれるもので、見た目からとっても豪華で写真映えします。

いかがでしたか？

月餅の種類は本当に豊富で、ここでは紹介しきれませんが、奥深い月餅の世界を感じていただけたら幸いです(^^)

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