毎年夏になると、多くの人が胃腸の不調を感じ消化機能が低下し、疲れやすくなったり倦怠感を感じやすくなります。
今回はシンガポール仏教診療所の中医師、許慕貞さんがおすすめする、夏に食べておきたい最適な食べ物を10種紹介します。
（出典：寻医问药网 中医推荐十大消暑食物）
蓮の実 莲子 liánzǐ
夏は最も心臓への負担がかかりやすく、暑さで人はイライラしたり落ち込んだりしやすくなります。蓮の実の芯は苦いですが、のぼせを鎮め血圧を下げる作用があり、虚弱体質の人や焦りやすい人、不眠症や夢を見やすい人にオススメです。大便が固くなりやすいので、膨満感のある方は少量の摂取をおすすめします。中国では、スープやおかゆに入れて食べることが多いです。
きゅうり 黄瓜 huángguā
口当たりがよく、解熱作用と暑気払い、食欲増進効果もあります。脾胃虚寒（夏の冷え性、夏バテしやすい体質）が引き起こす胃痛や慢性下痢の人は少量の摂取をおすすめします。
菊 菊花 júhuā
清々しい花弁の中に17種のアミノ酸のほか、豊富なビタミンと微量元素を含み、解熱解毒作用があります。風邪による喉の腫れや痛みのある人にオススメです。冷え性の人には少量の摂取をおすすめします。
緑豆 绿豆 lǜdòu
解熱解毒作用があり、暑気払いしてくれる緑豆は、乾きを潤し健胃効果があります。日焼けによる皮膚のかゆみや赤い発疹がでた人は、緑豆を食べて症状を緩和しましょう。
にがうり 苦瓜 kǔguā
にがうりは食欲増進と脾臓と胃の機能を正常にして消化を助け、血行を促進してくれます。ただ過剰摂取すると吐き気や嘔吐を引き起こすのでほどほどに。
はちみつ 蜂蜜 fēngmì
中国の本草百科全書「本草網目（ほんぞうこうもく）」によると、蜂蜜は解熱、解毒、保湿などの効果があります。早起きしたあと、大さじ一杯の温かい蜂蜜水を飲めば暑気払いに効果的です。1歳以下の乳幼児や肝硬変患者には適しません。
昆布 海带 hǎidài
昆布は体内の熱を取り除くのに役立ちます。夏は心臓や脳の血管疾患が高まる季節ですが、昆布の中に含まれる多くの栄養素が血圧を下げ血液の粘度も下げる効果があり、心臓脳血管患者には大いに効果的な食べ物です。ただし脾胃虚寒の人は少量の摂取をおすすめします。
緑茶 绿茶 lǜchá
夏の午後、緑茶を飲めば暑気払いと解毒作用、渇きを癒します。緑茶は歯を丈夫にし毛細血管を保護し眠気覚ましの効果もあります。その他、大量に汗をかいたあと緑茶を飲むと身体から流出するカリウムの消失を助け、耐熱能力を高めます。胃の良くない人は膨満感になりやすいので少量の摂取をおすすめします。
白菜 白菜 báicài
白菜は解熱、健胃、解毒作用があります。特に脾胃虚弱の人や病後の虚弱な人が食べるのに適しています。習慣性便秘を予防する効果もあります。煮込んだあとはそのまま放置しないようにご注意ください。
とうがん 冬瓜 dōngguā
イライラ、咳、高血圧の人に適しています。脾胃虚寒、腎虚の人は少量の摂取をおすすめします。
いかがでしたでしょうか？
以上の暑気払いにオススメの食材を中華料理に限らず普段の料理にも取り入れて、暑い夏を乗り切ってくださいね！
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